禁じられし扉 第9話
「セーナ!!セーナ!!」
鏡の間の鍵をあけてユーリは勢いよくセーナのいるプールへと入ってきた。セーナはプールサイドに腰掛け、とても綺麗なガラス球のようなものを持っていた。
「セーナ!?何してるの?」
ユーリはセーナに駆け寄った。
「ユーリ。体は大丈夫?」
セーナは顔を上げてユーリを見て心配そうに言った。
あれから3カ月。
城内にジョーの気配がなくなりユーリは順調に回復し、今や完全に回復した。それどころか、以前にもましてお転婆になり周囲の者を困らせていた。
「うん♪大丈夫だよ!!ねぇ、それよりも何、それ!?綺麗〜!!」
ユーリは興味津々にセーナの持っているガラス球を見つめた。
「あ〜、コレは水分子を操作する機械・・・。今はまだ未完成なんだけど、ちょっと実験したくなって。」
セーナはガラス球の中を開けて、中に入っている機械をいじりながら言った。
「水分子を操作するんだ・・・。」
ユーリはガラス球をいじっているセーナを見ながら言った。そして、持っていた袋の中から水色のブーツを取り出した。膝上まであるロングブーツでヒールの高さは5cmほど。全体は薄い水色で履口の部分は濃い青色をしていた。そして、足首辺りに銀色の月と星のチャームがついていた。
ユーリはそれを履きプールサイドに立ち、そして、プールへと飛び込んだ。
「ユーリ!!」
セーナは驚きプールサイドを駆けだそうとしたが、次の瞬間、セーナの足は止まった。
飛び込んだと思っていたユーリはプールの水面の上に立っていたのだ。そして、驚いているセーナに左手を振った。
「はぁい☆どう!?」
セーナはしばらくその状況を理解することができなかったが、すぐに理解することができた。
「瞬即冷却技術・・・」
「あったり〜☆うふふっ・・・かわいいでしょ!?」
ユーリは水面上でクルクルと回って、ぴょんっとジャンプしてプールサイドに戻ってきた。
瞬即冷却技術はセーナが3年ほど前に開発した技術で、1立方mmほどの大きさの機械1つでその機械に触れている液体を一瞬にして凍らせてしまい、凍る範囲は表面は1m四方だが深さは10mほどであり、大人が100人ほど乗っても大丈夫なほどの強度をもつ。
しかし、その技術を用いての商品開発はあまりにコストがかかるためセーナも技術開発だけで商品開発までは行わなかった。
「ユーリ・・・それ、どうしたの?」
セーナはユーリのブーツを見ながら言った。するとユーリは袋からブーツとお揃いの手袋を出した。手袋はアームウォーマーと一緒になっており、手首の辺りにはブーツと同じチャームがついていた。
「へへへ♪だいぶ費用が嵩んだんだけどねぇ〜・・・技術開発だけで置いておくのは勿体無いと思ってね・・・。技術開発室にたのんだの!!デザインはもちろん私だけどね!!」
技術開発室はユーリがセーナの開発の手伝いをさせるために国王や王妃の許可なしに設立したものであり、国内外からユーリが信頼する優秀な者を集めた組織である。
「ブーツと手袋ね・・・考えたわね。」
セーナはユーリから手袋を受け取り、それをじっくりを観察しながら言った。
「なるほど・・・この特殊素材によってチャームからの冷気を蓄積できるようになっているのね・・・。チャームの中には機械が20個ぐらい入ってるわけね。」
セーナは一目でそれら2つがどのような仕組みになっているのか理解できた。
ブーツ・手袋共に特殊な素材を使っており、それらによってチャームからの冷気を蓄積しブーツ・手袋全体にその冷気を纏わせることによって液体を凍らせる仕組みになっていた。
そのため、ブーツ・手袋のどの部分でも液体を凍らせることはできるが、手のひらと足の裏には特に冷気が集まりやすい仕組みになっていた。
「かわいいでしょ!?セーナもいる?」
ユーリは再びプールの上に跳び乗り、走り回りながらセーナに言った。
「・・・今は・・・いらないよ。」
セーナは苦笑いしながらユーリに言った。
「それに・・・いや、ユーリが瞬即冷却ブーツと手袋を作ったんだったら、水操作装置をできるだけ早くに完成させたいから・・・。」
「そうだねぇ〜・・・水が操作できるようになれば、このブーツと手袋も使い道が増えるしね!!」
そう言ってユーリはセーナの飲みかけのアイスコーヒーの入ったグラスを持ち上げた。そしてユーリが手に力を入れた次の瞬間、グラスは粉々に割れ、凍ったコーヒーだけがユーリの手の中に残った。
「少しでも濡れていると命取りになるわねぇ〜。」
(結露か・・・)
少しでも液体が付着しているとそれを凍らせるため、物体の強度が極度に弱くなってしまうのだ。セーナは粉々になったグラスを見ながら、ユーリが何のために商品を開発したのかを悟った。
鏡の間の鍵をあけてユーリは勢いよくセーナのいるプールへと入ってきた。セーナはプールサイドに腰掛け、とても綺麗なガラス球のようなものを持っていた。
「セーナ!?何してるの?」
ユーリはセーナに駆け寄った。
「ユーリ。体は大丈夫?」
セーナは顔を上げてユーリを見て心配そうに言った。
あれから3カ月。
城内にジョーの気配がなくなりユーリは順調に回復し、今や完全に回復した。それどころか、以前にもましてお転婆になり周囲の者を困らせていた。
「うん♪大丈夫だよ!!ねぇ、それよりも何、それ!?綺麗〜!!」
ユーリは興味津々にセーナの持っているガラス球を見つめた。
「あ〜、コレは水分子を操作する機械・・・。今はまだ未完成なんだけど、ちょっと実験したくなって。」
セーナはガラス球の中を開けて、中に入っている機械をいじりながら言った。
「水分子を操作するんだ・・・。」
ユーリはガラス球をいじっているセーナを見ながら言った。そして、持っていた袋の中から水色のブーツを取り出した。膝上まであるロングブーツでヒールの高さは5cmほど。全体は薄い水色で履口の部分は濃い青色をしていた。そして、足首辺りに銀色の月と星のチャームがついていた。
ユーリはそれを履きプールサイドに立ち、そして、プールへと飛び込んだ。
「ユーリ!!」
セーナは驚きプールサイドを駆けだそうとしたが、次の瞬間、セーナの足は止まった。
飛び込んだと思っていたユーリはプールの水面の上に立っていたのだ。そして、驚いているセーナに左手を振った。
「はぁい☆どう!?」
セーナはしばらくその状況を理解することができなかったが、すぐに理解することができた。
「瞬即冷却技術・・・」
「あったり〜☆うふふっ・・・かわいいでしょ!?」
ユーリは水面上でクルクルと回って、ぴょんっとジャンプしてプールサイドに戻ってきた。
瞬即冷却技術はセーナが3年ほど前に開発した技術で、1立方mmほどの大きさの機械1つでその機械に触れている液体を一瞬にして凍らせてしまい、凍る範囲は表面は1m四方だが深さは10mほどであり、大人が100人ほど乗っても大丈夫なほどの強度をもつ。
しかし、その技術を用いての商品開発はあまりにコストがかかるためセーナも技術開発だけで商品開発までは行わなかった。
「ユーリ・・・それ、どうしたの?」
セーナはユーリのブーツを見ながら言った。するとユーリは袋からブーツとお揃いの手袋を出した。手袋はアームウォーマーと一緒になっており、手首の辺りにはブーツと同じチャームがついていた。
「へへへ♪だいぶ費用が嵩んだんだけどねぇ〜・・・技術開発だけで置いておくのは勿体無いと思ってね・・・。技術開発室にたのんだの!!デザインはもちろん私だけどね!!」
技術開発室はユーリがセーナの開発の手伝いをさせるために国王や王妃の許可なしに設立したものであり、国内外からユーリが信頼する優秀な者を集めた組織である。
「ブーツと手袋ね・・・考えたわね。」
セーナはユーリから手袋を受け取り、それをじっくりを観察しながら言った。
「なるほど・・・この特殊素材によってチャームからの冷気を蓄積できるようになっているのね・・・。チャームの中には機械が20個ぐらい入ってるわけね。」
セーナは一目でそれら2つがどのような仕組みになっているのか理解できた。
ブーツ・手袋共に特殊な素材を使っており、それらによってチャームからの冷気を蓄積しブーツ・手袋全体にその冷気を纏わせることによって液体を凍らせる仕組みになっていた。
そのため、ブーツ・手袋のどの部分でも液体を凍らせることはできるが、手のひらと足の裏には特に冷気が集まりやすい仕組みになっていた。
「かわいいでしょ!?セーナもいる?」
ユーリは再びプールの上に跳び乗り、走り回りながらセーナに言った。
「・・・今は・・・いらないよ。」
セーナは苦笑いしながらユーリに言った。
「それに・・・いや、ユーリが瞬即冷却ブーツと手袋を作ったんだったら、水操作装置をできるだけ早くに完成させたいから・・・。」
「そうだねぇ〜・・・水が操作できるようになれば、このブーツと手袋も使い道が増えるしね!!」
そう言ってユーリはセーナの飲みかけのアイスコーヒーの入ったグラスを持ち上げた。そしてユーリが手に力を入れた次の瞬間、グラスは粉々に割れ、凍ったコーヒーだけがユーリの手の中に残った。
「少しでも濡れていると命取りになるわねぇ〜。」
(結露か・・・)
少しでも液体が付着しているとそれを凍らせるため、物体の強度が極度に弱くなってしまうのだ。セーナは粉々になったグラスを見ながら、ユーリが何のために商品を開発したのかを悟った。
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- 2006年
- 09月
- 04日
- (月)
- 04:18
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