禁じられし扉 第7話
トントン・・・
「お父様?お呼びでしょうか?」
「入りなさい。」
2週間後、ユーリは国王の私室に呼び出された。
「なんですか?」
ユーリが国王の私室に入るとそこには王妃もいた。
「まぁ、座りなさい。」
国王はユーリをソファーに座らせ、王妃の方を向いた。すると、王妃が静かに口を開いた。
「ユーリ。ここ2、3ヶ月の間、ずっとジョー先生の授業に出ていないという報告をうけたのですけど・・・それは本当なの?」
「はい。本当のことですし、これからも出るつもりはありません。」
ユーリは王妃の問いに表情を変えずに答えた。すると国王は心配そうな顔をしてユーリにたずねた。
「一体どうしたというのだ?あれほど勤勉なおまえが・・・具合でも悪いのか?それとも、何か不都合な事でもあるのか?」
するとユーリは国王の顔をじっと見ながら言った。
「お父様。私はあの方が嫌いです。あの方からは何一つ学びたいとは思いません。ですから授業も出ませんし、顔さえも合わせたくないんです。気配を感じるだけで気分が悪くなってしまうんです。」
それを聞いた国王と王妃は驚いて顔を見合わせた。そして、王妃がユーリに言った。
「ユーリ・・・彼はとても優秀な方よ。きっと学ぶべきことも多いはずよ。だから、もう少し心を開いて・・・」
「出来ません!!この国を滅ぼす者に心を開くことなんてできない!!」
王妃の言葉を遮ってユーリは叫んだ。
「アイツは災いを呼ぶもの・・・この城に留まらせてはいけない・・・この国は滅びの道を辿っている・・・」
ユーリは胸を押さえながら叫んだ。
「ユーリ!!」
「・・・。」
ユーリの意識が遠くなりかけたとき、王妃がユーリを呼ぶのと同時に後ろからユーリの肩を誰かが掴んだ。
入ってきたのはセーナだった。ブレスレットの通信機能を利用して国王とユーリの会話を聞いていたセーナはユーリの異常に慌てて部屋に来たのだ。
セーナが部屋に入ってくると王妃は驚いてセーナに言った。
「セーナ。あなたがどうしてここに?」
「ユーリのことが気になって・・・ここ1週間、ずっとユーリは悪夢にうなされているんです。ユーリは特異体質だから気になって・・・。」
セーナはユーリの体を支えながら言った。
「・・・セーナ・・・?」
ユーリは小さい声でセーナを呼ぶと目を開けた。
「ユーリ!!」
王妃は慌ててユーリの元に駆け寄り、心配そうにユーリの顔をのぞきこんだ。
「お父様、お母様。ユーリがここまで弱るなんて、きっと何かあるんだと思います。確かに私たちは学ぶべきことが沢山あります。しかし、ユーリがこんなになってまで彼から学ぶことに固執する必要があるのですか?ユーリは彼がこの城内にいるだけで体調が悪くなるんですよ!!」
セーナは国王と王妃に向かって叫んだ。すると、王妃も国王の方を向いて言った。
「・・・そうですわ、あなた。ユーリがこんなにも弱りきっているなんて・・・確かにこの子たちは王女であり、継承権をもつ者たちです。しかし、この子たちは私たちの娘ですわ!!娘がこんな状態になってまで、続けさせるなんて・・・親としてそんな事できません!!せめて、ユーリが回復するまでは彼を城の中に入れないようにしてください。でないとユーリが・・・。それにセーナにも影響がでるかもしれません。この子たちは双子ですから・・・。」
そう言うと王妃はユーリとセーナを抱き寄せた。
それを見ていた国王はしばらく黙っていたが、ふぅっと大きく息を吐き出し言った。
「・・・そうだな。ユーリやセーナのことを考えるのが一番だな。では、しばらく彼には城での滞在をやめてもらおう・・・それでいいか?エレーナ、セーナ・・・。」
「はい、お父様。ありがとうございます。」
セーナは軽く頭を下げて言った。すると王妃は国王の下に歩み寄り国王の手を取って、国王の顔を見つめながら言った。
「・・・あなた・・・正しいご判断ですわ。ありがとうございます・・・。私はセーナと共にユーリを私室に連れて行きます。」
「あぁ・・・私も後で行くよ。」
国王は寂しそうに笑って言った。
王妃とセーナはユーリを連れて部屋を出た。
3人が部屋から出て行くと国王は立ち上がり、傍使いを呼び、ジョーを呼ぶように命じた。
「お父様?お呼びでしょうか?」
「入りなさい。」
2週間後、ユーリは国王の私室に呼び出された。
「なんですか?」
ユーリが国王の私室に入るとそこには王妃もいた。
「まぁ、座りなさい。」
国王はユーリをソファーに座らせ、王妃の方を向いた。すると、王妃が静かに口を開いた。
「ユーリ。ここ2、3ヶ月の間、ずっとジョー先生の授業に出ていないという報告をうけたのですけど・・・それは本当なの?」
「はい。本当のことですし、これからも出るつもりはありません。」
ユーリは王妃の問いに表情を変えずに答えた。すると国王は心配そうな顔をしてユーリにたずねた。
「一体どうしたというのだ?あれほど勤勉なおまえが・・・具合でも悪いのか?それとも、何か不都合な事でもあるのか?」
するとユーリは国王の顔をじっと見ながら言った。
「お父様。私はあの方が嫌いです。あの方からは何一つ学びたいとは思いません。ですから授業も出ませんし、顔さえも合わせたくないんです。気配を感じるだけで気分が悪くなってしまうんです。」
それを聞いた国王と王妃は驚いて顔を見合わせた。そして、王妃がユーリに言った。
「ユーリ・・・彼はとても優秀な方よ。きっと学ぶべきことも多いはずよ。だから、もう少し心を開いて・・・」
「出来ません!!この国を滅ぼす者に心を開くことなんてできない!!」
王妃の言葉を遮ってユーリは叫んだ。
「アイツは災いを呼ぶもの・・・この城に留まらせてはいけない・・・この国は滅びの道を辿っている・・・」
ユーリは胸を押さえながら叫んだ。
「ユーリ!!」
「・・・。」
ユーリの意識が遠くなりかけたとき、王妃がユーリを呼ぶのと同時に後ろからユーリの肩を誰かが掴んだ。
入ってきたのはセーナだった。ブレスレットの通信機能を利用して国王とユーリの会話を聞いていたセーナはユーリの異常に慌てて部屋に来たのだ。
セーナが部屋に入ってくると王妃は驚いてセーナに言った。
「セーナ。あなたがどうしてここに?」
「ユーリのことが気になって・・・ここ1週間、ずっとユーリは悪夢にうなされているんです。ユーリは特異体質だから気になって・・・。」
セーナはユーリの体を支えながら言った。
「・・・セーナ・・・?」
ユーリは小さい声でセーナを呼ぶと目を開けた。
「ユーリ!!」
王妃は慌ててユーリの元に駆け寄り、心配そうにユーリの顔をのぞきこんだ。
「お父様、お母様。ユーリがここまで弱るなんて、きっと何かあるんだと思います。確かに私たちは学ぶべきことが沢山あります。しかし、ユーリがこんなになってまで彼から学ぶことに固執する必要があるのですか?ユーリは彼がこの城内にいるだけで体調が悪くなるんですよ!!」
セーナは国王と王妃に向かって叫んだ。すると、王妃も国王の方を向いて言った。
「・・・そうですわ、あなた。ユーリがこんなにも弱りきっているなんて・・・確かにこの子たちは王女であり、継承権をもつ者たちです。しかし、この子たちは私たちの娘ですわ!!娘がこんな状態になってまで、続けさせるなんて・・・親としてそんな事できません!!せめて、ユーリが回復するまでは彼を城の中に入れないようにしてください。でないとユーリが・・・。それにセーナにも影響がでるかもしれません。この子たちは双子ですから・・・。」
そう言うと王妃はユーリとセーナを抱き寄せた。
それを見ていた国王はしばらく黙っていたが、ふぅっと大きく息を吐き出し言った。
「・・・そうだな。ユーリやセーナのことを考えるのが一番だな。では、しばらく彼には城での滞在をやめてもらおう・・・それでいいか?エレーナ、セーナ・・・。」
「はい、お父様。ありがとうございます。」
セーナは軽く頭を下げて言った。すると王妃は国王の下に歩み寄り国王の手を取って、国王の顔を見つめながら言った。
「・・・あなた・・・正しいご判断ですわ。ありがとうございます・・・。私はセーナと共にユーリを私室に連れて行きます。」
「あぁ・・・私も後で行くよ。」
国王は寂しそうに笑って言った。
王妃とセーナはユーリを連れて部屋を出た。
3人が部屋から出て行くと国王は立ち上がり、傍使いを呼び、ジョーを呼ぶように命じた。
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- 2006年
- 07月
- 09日
- (日)
- 00:05
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