禁じられし扉 第4話
王妃が国王の所に戻ってくると国王は本を読んでいた。
「あなた・・・何かありまして?」
王妃が国王に声をかけると国王は本を閉じて王妃を見て言った。
「おお、王妃か。呼び出してすまない。まぁ、かけなさい。」
王妃は国王の向かいのソファーに座り国王に言った。
「お話はもう終わったのですか?」
王妃がそう言うと国王は頷いた。
「あぁ。色々と話しをしたよ・・・実にいい青年だ。誠実だし頭の回転も非常に速い。国内一の秀才と言われるだけの事はあるよ。」
国王は満足そうに話しをした。それを見ていた王妃は微笑みながら国王に言った。
「そうですか。それはよかったですわ。ユーリがちょっと心配していたものですから・・・あなたがそう言われるのであれば問題はないでしょう・・・。」
「ユーリが?どうしたのだ?」
王妃の言葉に国王は心配そうな顔をして言った。
それを見た王妃はクスクスと笑いながら答えた。
「そんなに心配することではありませんわ。ユーリが彼の城内での滞在をやめて欲しいと・・・。理由はわかりませんが・・・でも、セーナも気にしすぎだと言っていましたし、大丈夫ですわ。」
それを聞いた国王は王妃に言った。
「王妃よ、私は彼を気に入ったよ。」
「はい。」
王妃が返事をすると国王は王妃の方を向いて言った。
「私は彼に王女たちの家庭教師ではなく教育係となってもらおうと思う。」
その言葉に王妃は驚いた声をあげた。
「えっ!?教育係としてですか?しかしエリザベス夫人がいるではありませんか!!」
「確かに・・・しかしエリザベス夫人は教育係と言っても礼儀やしきたりなどが主であろう?」
国王は静かに王妃に言った。王妃は困惑した様子で国王を見て言った。
「そうですが・・・エリザベス夫人は王女たちの事をとても大切に思ってくれています。それに王女たちも彼女の事を信頼していますし。初めて教わる彼を急に教育係となさっても王女たちは受け入れませんわ・・・。」
国王は困惑している王妃を見て慌てて言った。
「エリザベス夫人は今のままでいいのだよ。私も彼女には王女たちの傍に居て欲しいと思っているからね・・・。」
「では・・・どういうことなのですか?」
不思議そうに王妃が聞くと国王は王妃に説明を始めた。
「ジョーに王女たちの礼儀やしきたりを教えるのは無理なことだ。彼は王室のことをあまりよく知らないみたいだから・・・しかし、学問では彼から王女たちが学ぶべきことは沢山ある。王女たちはいつの日かこの国の君主となる・・・その時のために私は娘たちに少しでも多くの知識を与えておきたいのだ・・・。一国の主というものはとても大変なものだから。」
国王がそこまで言うと王妃は軽く息を吐いて言った。
「アナタも彼から学ぶべきことがある・・・と。そうおっしゃりたいのですね。」
その言葉を聞いた国王は照れくさそうに言った。
「王妃には隠せないな・・・。私にも知らないことが沢山あった。一国の主が知らないではすまされないと思うのだよ・・・。しかし、彼を王室助言係にすると王室内に不満を持つものが出てくる・・・だから、王女たちの教育係としたいのだ。」
「・・・あなたが必要とされているのなら・・・私は反対いたしません。私はアナタを信じていますから。」
王妃が微笑みながら国王にそう言うと、国王は王妃の手をとりキスをした。
「・・・ありがとう。エレーナ・・・」
「あなた・・・何かありまして?」
王妃が国王に声をかけると国王は本を閉じて王妃を見て言った。
「おお、王妃か。呼び出してすまない。まぁ、かけなさい。」
王妃は国王の向かいのソファーに座り国王に言った。
「お話はもう終わったのですか?」
王妃がそう言うと国王は頷いた。
「あぁ。色々と話しをしたよ・・・実にいい青年だ。誠実だし頭の回転も非常に速い。国内一の秀才と言われるだけの事はあるよ。」
国王は満足そうに話しをした。それを見ていた王妃は微笑みながら国王に言った。
「そうですか。それはよかったですわ。ユーリがちょっと心配していたものですから・・・あなたがそう言われるのであれば問題はないでしょう・・・。」
「ユーリが?どうしたのだ?」
王妃の言葉に国王は心配そうな顔をして言った。
それを見た王妃はクスクスと笑いながら答えた。
「そんなに心配することではありませんわ。ユーリが彼の城内での滞在をやめて欲しいと・・・。理由はわかりませんが・・・でも、セーナも気にしすぎだと言っていましたし、大丈夫ですわ。」
それを聞いた国王は王妃に言った。
「王妃よ、私は彼を気に入ったよ。」
「はい。」
王妃が返事をすると国王は王妃の方を向いて言った。
「私は彼に王女たちの家庭教師ではなく教育係となってもらおうと思う。」
その言葉に王妃は驚いた声をあげた。
「えっ!?教育係としてですか?しかしエリザベス夫人がいるではありませんか!!」
「確かに・・・しかしエリザベス夫人は教育係と言っても礼儀やしきたりなどが主であろう?」
国王は静かに王妃に言った。王妃は困惑した様子で国王を見て言った。
「そうですが・・・エリザベス夫人は王女たちの事をとても大切に思ってくれています。それに王女たちも彼女の事を信頼していますし。初めて教わる彼を急に教育係となさっても王女たちは受け入れませんわ・・・。」
国王は困惑している王妃を見て慌てて言った。
「エリザベス夫人は今のままでいいのだよ。私も彼女には王女たちの傍に居て欲しいと思っているからね・・・。」
「では・・・どういうことなのですか?」
不思議そうに王妃が聞くと国王は王妃に説明を始めた。
「ジョーに王女たちの礼儀やしきたりを教えるのは無理なことだ。彼は王室のことをあまりよく知らないみたいだから・・・しかし、学問では彼から王女たちが学ぶべきことは沢山ある。王女たちはいつの日かこの国の君主となる・・・その時のために私は娘たちに少しでも多くの知識を与えておきたいのだ・・・。一国の主というものはとても大変なものだから。」
国王がそこまで言うと王妃は軽く息を吐いて言った。
「アナタも彼から学ぶべきことがある・・・と。そうおっしゃりたいのですね。」
その言葉を聞いた国王は照れくさそうに言った。
「王妃には隠せないな・・・。私にも知らないことが沢山あった。一国の主が知らないではすまされないと思うのだよ・・・。しかし、彼を王室助言係にすると王室内に不満を持つものが出てくる・・・だから、王女たちの教育係としたいのだ。」
「・・・あなたが必要とされているのなら・・・私は反対いたしません。私はアナタを信じていますから。」
王妃が微笑みながら国王にそう言うと、国王は王妃の手をとりキスをした。
「・・・ありがとう。エレーナ・・・」
- Posted at:
- 2006年
- 05月
- 23日
- (火)
- 21:14
- TOP △
禁じられし扉 第3話
「ねぇ、お母様。私、あの方がこの城内に留まることはあまりよくないと思います。」
ユーリは庭に咲いているチューリップの花を見ながらしゃがんで言った。王妃はユーリの隣にしゃがみユーリに言った。
「あら、どうして?あの方はとてもいい方なのよ?それに、ユーリとセーナの家庭教師をしていただくんですもの。城内に滞在していただくのは当然でしょ?」
王妃は微笑みながらユーリの頭を撫でた。
「・・・でも・・・」
ユーリが不満そうな顔をして王妃を見上げると王妃は優しくユーリを抱き寄せた。
「大丈夫よ。家柄もきちんとした方だし、そんなに心配することはないわ。セーナも一緒なんですもの・・・ね!?」
王妃はユーリを抱きしめたまま言った。
「ユーリは気にしすぎ・・・」
そう言うとベンチで本を読んでいたセーナは本を閉じて歩いてきた。
「セーナ・・・」
ユーリが顔を上げて言うと、セーナはユーリの顔を覗き込んで言った。
「はい!!彼についての調査結果☆」
そう言うとセーナはユーリにファイルを渡した。それを見ていた王妃はそのファイルを取り上げて中の資料を見た。
「セーナ・・・何なの、コレは?」
王妃は驚いた顔をしてセーナに言った。
「彼の資料です・・・自分が教わる先生なんですもの。情報を持っておくのは当然だと思いますが・・・。」
セーナが冷静に言うと王妃はファイルを閉じて呆れた顔をして言った。
「セーナ・・・このようなことは選考会に任せればいいのです。あなたがわざわざする事ではないでしょう?」
「ユーリに頼まれたんですよ・・・」
そう言うとセーナはユーリを見た。
「お母様。相手の言っている事を鵜呑みにしては危険だと思います。やはり自分で情報を手に入れることが大切だと思うのです・・・。」
ユーリはそう言うと王妃の手からファイルを取った。そしてベンチの所まで歩いて行き座ってからファイルを開いた。その様子を見ていた王妃は溜め息をついて言った。
「あの方に心配する事など何もありませんよ。ありとあらゆることまで調べがついているのですから・・・。」
その時、王妃の傍仕えの一人が来て王妃に言った。
「王妃様。国王陛下がお呼びでございます。」
「わかりました。すぐに行きます・・・」
王妃はそう言うと王女たちの方を向いて言った。
「私は国王陛下の所に戻ります。あなたたちもそろそろ戻った方がいいわ・・・冷えてきますから・・・。」
「わかりました。もう少ししたら戻ります。」
セーナが王妃に返事をした。王妃は呆れた顔をしながら言った。
「わかったわ。体を冷やさないようにね。エリザベス夫人、二人のことをお願いしますね。」
「かしこまりました。」
エリザベス夫人がそう言うと、王妃は城に戻って行った。
ユーリは庭に咲いているチューリップの花を見ながらしゃがんで言った。王妃はユーリの隣にしゃがみユーリに言った。
「あら、どうして?あの方はとてもいい方なのよ?それに、ユーリとセーナの家庭教師をしていただくんですもの。城内に滞在していただくのは当然でしょ?」
王妃は微笑みながらユーリの頭を撫でた。
「・・・でも・・・」
ユーリが不満そうな顔をして王妃を見上げると王妃は優しくユーリを抱き寄せた。
「大丈夫よ。家柄もきちんとした方だし、そんなに心配することはないわ。セーナも一緒なんですもの・・・ね!?」
王妃はユーリを抱きしめたまま言った。
「ユーリは気にしすぎ・・・」
そう言うとベンチで本を読んでいたセーナは本を閉じて歩いてきた。
「セーナ・・・」
ユーリが顔を上げて言うと、セーナはユーリの顔を覗き込んで言った。
「はい!!彼についての調査結果☆」
そう言うとセーナはユーリにファイルを渡した。それを見ていた王妃はそのファイルを取り上げて中の資料を見た。
「セーナ・・・何なの、コレは?」
王妃は驚いた顔をしてセーナに言った。
「彼の資料です・・・自分が教わる先生なんですもの。情報を持っておくのは当然だと思いますが・・・。」
セーナが冷静に言うと王妃はファイルを閉じて呆れた顔をして言った。
「セーナ・・・このようなことは選考会に任せればいいのです。あなたがわざわざする事ではないでしょう?」
「ユーリに頼まれたんですよ・・・」
そう言うとセーナはユーリを見た。
「お母様。相手の言っている事を鵜呑みにしては危険だと思います。やはり自分で情報を手に入れることが大切だと思うのです・・・。」
ユーリはそう言うと王妃の手からファイルを取った。そしてベンチの所まで歩いて行き座ってからファイルを開いた。その様子を見ていた王妃は溜め息をついて言った。
「あの方に心配する事など何もありませんよ。ありとあらゆることまで調べがついているのですから・・・。」
その時、王妃の傍仕えの一人が来て王妃に言った。
「王妃様。国王陛下がお呼びでございます。」
「わかりました。すぐに行きます・・・」
王妃はそう言うと王女たちの方を向いて言った。
「私は国王陛下の所に戻ります。あなたたちもそろそろ戻った方がいいわ・・・冷えてきますから・・・。」
「わかりました。もう少ししたら戻ります。」
セーナが王妃に返事をした。王妃は呆れた顔をしながら言った。
「わかったわ。体を冷やさないようにね。エリザベス夫人、二人のことをお願いしますね。」
「かしこまりました。」
エリザベス夫人がそう言うと、王妃は城に戻って行った。
- Posted at:
- 2006年
- 05月
- 13日
- (土)
- 17:16
- TOP △
Copyright © 2006 小悪魔の囁き.
all rights reserved.

